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琉球新報コラム「落ち穂」原稿をアップしました。
知花竜海が2007年1月から6月まで
琉球新報で連載していたコラム「落ち穂」の原稿を
すべてブログにアップしました。
時事ネタや音楽の話から子育てトークに至るまで
徒然に書いたものです。
是非読んでみて下さい!
全て読む↓
http://akagawara.jugem.jp/?cid=7


琉球新報文化面コラム「落ち穂」◎2007年前期日程
   ※日付は掲載日/数字は執筆回数

【1月】
11(木) 第1回 『公衆トイレから「愛」を叫ぶ』
24(水) 第2回 『芝居の神様』

【2月】
 8(木) 第3回 『ピースミュージックフェスタ!辺野古』
21(水) 第4回 『大宜味のブナガヤに呼ばれて』

【3月】
 6(火) 第5回 『若者流・沖縄民謡の楽しみ方』
20(火) 第6回 『ありがとう、いただきます』

【4月】
 3(火) 第7回 『プロもアマくない!?』
17(火) 第8回 『真実はどこに?』
30(月) 第9回 『赤ちゃんからの贈り物』

【5月】
14(月) 第10回 『鶏が先か 卵が先か』
28(月) 第11回 『沖縄ポップの行方』

【6月】
 9(土) 第12回 『島唄が風に乗る為に』
25(月) 第13回 『赤ちゃんと暮らす』


※ 番外編(ブログの日記より)『選挙の話』
| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:53 | - |
落ち穂13:『赤ちゃんと暮らす』
琉球新報コラム 落ち穂
第13回 (07/6/掲載分)
『赤ちゃんと暮らす』

 赤子の手をひねるよりたやすいという例えがあるが、実際は赤子の手をひねらない方が難しいのだ。赤ちゃんは本当に繊細でデリケート。触れたら壊れてしまいそうなほど無力で無抵抗。誰かが世話してあげないと生きて行けないし、常に気を配り優しくいたわってあげないといけないのだ。この存在はある意味無敵と言えると思う。何しろ家の中で一番偉いのだ。みんなが赤ちゃんの言うことを聞く。最大の弱者なのに最大限に尊重される理由は簡単、可愛いからだ。
 人は誰でも自分の子や孫が可愛くて仕方ない。思わず構いたくなるし、何でもしてあげたくなる。赤ちゃんは自分では何も出来ないが、親ばかフェロモンを出して親を虜にし、身の回りの世話をさせるのだ。その代わりに親は子供から安らぎと生き甲斐と希望をもらう。とてもよく出来たシステムだと思う。こればかりはよこしまな気持ちや変な計算とかで出来ることではない。家族に向き合う時は常に良心の誠実さを試されている。赤ちゃんはまるで自分を映す鏡のようだ。
 今までは自分で勝手に生きてきたような気になっていたが、親をはじめ色んな人が支えてくれて、愛してくれて、祝福して、見捨てずに育ててくれたからこそ自分は生きているということを赤ちゃんは教えてくれた。
 それだけに昨今の幼児虐待や幼児遺棄のニュースを聞くと心が痛い。子供には全く罪は無いのに、その子の未来を奪ってしまう。それぞれやむにやまれぬ事情があるには違いないが、全ての子供達が祝福されるような世の中になってほしいと願わずにはいられない。
 かく言う僕も学生の頃は、子供が生まれたら自分のやりたいことが出来なくなるのではないかという不安を持っていた。だがふたを開けてみると、仕事も張り合いが出るし、アイディアは湧くし、何より家庭が喜びに満ちあふれ、楽しみが何倍にも増えた。自分の人生の主人公はあくまで自分だが、子供を主人公にした新しい人生ドラマも新たに平行して始まったという気がしてワクワクしている。


| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:43 | - |
落ち穂12:『島唄が風に乗る為に』
琉球新報コラム 落ち穂
第12回 (07/6/9掲載分)
『島唄が風に乗る為に』

 前回のコラムで三線を使わない現代沖縄音楽の可能性について書いたので、今度は三線や沖縄民謡が持つ可能性について書いてみようと思う。
 今や三線やエイサーはテレビや観光客などを通じて全国に飛び火し、習い事や生涯学習の選択肢としても定着しつつある。また世界のウチナンチュ(沖縄人)の方々のご尽力もあり、海外においても認知されてきていると聞く。スペインのフラメンコ、ハワイのフラダンス、インドのベリーダンスなど、一地域の芸能が世界中に普及した例は多い。沖縄の三線文化もまた、これらの音楽や踊りと同様に一つのジャンルとして世界に定着させることが出来る可能性を秘めていると思う。
 しかし、残念なことにそれらの動きに歯止めをかけているのは他でもない我々ウチナンチュなのだ。県外から移住してきた友人からこういう話を聞いたことがある。三線を習いはじめ、結構弾けるようになってきたので嬉しくて飲み屋で披露したところ、ウチナンチュの客に「どんなに弾こうがお前の三線には血が入っていないから駄目だ」と言われ、ショックでそれ以来三線をやめてしまったそうだ。また、県外のミュージシャンが琉球音階や三線を使って曲を作った時に「内地のミュージシャンはお上手ですね」などと嫌みを言う大御所もいるが、そうやって沖縄の宝物を沖縄だけに閉じ込めておこうとするのはいかがなものか。例えばレゲエをやりたい時に誰がジャマイカの人に断りを入れてからやるだろうか。沖縄音楽が沖縄人の許可を得ないと使えないようであれば、世界に広まりようが無い。
 ヤマトに搾取されてきた歴史的背景を考えれば、酔っぱらって「ナイチャーのお前に何が分かる」とクダをまきたくなる気持ちも分からなくはないが、とにかくもはや沖縄音楽は沖縄だけのものではない。息子が自立して行こうとする時には足を引っ張らないことだ。そして何よりも重要なのは本物を求めて沖縄にやって来る人たちに「やはり本場は違うな」と言わせるだけのレベルの芸能が常に沖縄にあり続けることだ。その辺は空手などからも学ぶ所は多い。


| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:40 | - |
落ち穂11:『沖縄ポップの行方』
琉球新報コラム 落ち穂
第11回 (07/5/28掲載分)
『沖縄ポップの行方』

 先日、僕が有線放送で持っている番組のゲストに、ロックバンド「10行」のボーカルのミユキさんが来てくれた。彼女は80年代に「ポップスと琉球旋律の融合」をコンセプトに沖縄で活躍した伝説のバンド「六人組」のボーカルだった人だ。当時はまだ「沖縄ポップ」という言葉やジャンルが生まれる前。公式な音源を残さず解散したためリアルタイムの世代以外にはあまり知られていないが、一貫して沖縄にアイデンティティーをおいた現在進行形の「沖縄音楽」を創作してきた功績と影響は大きい。
 そういう意味では70年代に沖縄音楽を全国に知らしめた喜納昌吉&チャンプルーズにも近い存在ではあるが、バンドという形態をとりながら音楽的には民謡を奏でていたチャンプルーズに対して、六人組はあくまでもポップスに軸足を置きながら沖縄的な要素にアプローチしていた。一番大きな違いは、沖縄サウンドの象徴でもある三線をあえて使わなかったことだろう。三線は一音鳴らすだけでその場を「沖縄」に変えてしまうほど存在感の強い楽器だ。80年代以降の沖縄の現代音楽家たちが民謡のイメージを脱却し、ポップスのフィールドで日本と対等に勝負する為には、一度三線(つまり沖縄)を遠ざける必要があったのではないかと思う。
 しかしその後、数度の沖縄ブームを経て状況は変わった。昨今県外からの需要が高まり、今や三線はあらゆるジャンルの音楽の味付けに使われている。勿論三線が気軽で手軽な楽器として普及するのは素晴らしいことではあるが、安易に使い過ぎると表面的な沖縄音楽になってしまうこともある。だからこそあえてその万能調味料を使わずに表現する内面的なアイディアや可能性の追求を忘れないことも沖縄のアーティスト達の課題と言えるだろう。
 10行のアルバム「瑠璃」には三線もウチナーグチもイヤサッサの囃子も入っていないが、歌詞や音のどこをどう切り取っても沖縄でしか生まれ得ないものだ。目に見える「らしさ」を使わずとも、魂が沖縄に根ざしている限り沖縄は沖縄だと再確認できる。


| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:39 | - |
落ち穂10:『鶏が先か 卵が先か』
第十回 (07/5/14掲載分)
『鶏が先か 卵が先か』

 アメリカでの銃乱射事件のニュースを見ていて考えさせられる。銃があるからこのような事件が絶えないのか、それとも事件が絶えないからこそ護身のために銃を持つのか。そもそも銃などなければ悩む必要も無いはずだが、一度持ったらそう簡単には手放せないらしい。
 この問題はまさに戦争の縮図でもあると思う。争いが起こりそうだから武力を持とうという話があるが、逆に武力があるから争いが起こってしまうということはないか。相手が核兵器を持てばこちらはイージス艦を配備する。軍隊を持てば弾道ミサイルを用意する。ミサイルを向けられたから平和憲法を変える。憲法を変えられたから一刻も早く先手を打つ。先手を打たれたから報復に空爆を。空爆をされたので仕返しに原爆を・・・と最悪のシナリオにならないか心配だ。
 チェスや将棋のように、相手が打つたびに打ち返していると、しまいには誰が先手を打ったのかさえ分らなくなりかねない。もはや日本を取り巻く状況はそのような局面に突入している。相手が打つから打つ、相手が持つから持つ、という繰り返しでは世界から戦争は無くならないのではないか。我々はどこかでこの連鎖を断たなければいけない。その為には、ハラワタが煮えくりかえるような憎しみを許さなければいけない。知りたくもなかった真実を知り、子供たちに伝えなければいけない。プライドを捨てて謝らなければいけない。白旗を振って降参しなければいけない。勇気を持って銃を先に下ろさなければいけない。丸腰の両手を上げ、にっこり笑って握手を求めなければならない。
 昨今、家族を守る為に命をかけて敵と戦った父の美談ばかりにスポットライトが当てられているが、家族を守らなければならないはずの父が戦場に行かなければいけなかった原因や、そもそも家族の命が脅かされるような原因を作った人たちの責任が追究されることはなかなかない。有事の際に家族の為に命を捨てて戦う勇気と覚悟があるというならば、今まず先に戦争が起こるのをくい止めるために命をかけるべきだろう。




| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:37 | - |
落ち穂9:『赤ちゃんからの贈り物』
琉球新報コラム 落ち穂
第九回 (07/4/30掲載分)
『赤ちゃんからの贈り物』

 先日ついに我が家に子供が生まれた。シーミーの日の夜に妻が破水し、病院まで運転。道中はなぜか不安な気持ちはいっさい無く、いよいよ我が子とご対面できるという喜びの方が大きかった。
 いざ陣痛が始まると、子宮が開くまで二人で待機している間のなんと心細いこと。こういう時ほど男が何も出来ない時は無い。お気に入りのCDやアロマなどもリラックス用に用意していたが全然試す余裕などなく、痛がる妻をただただウチワであおぐことしか出来なかった。そして六時間の格闘の末、とうとう赤ちゃんとご対面。今までお腹越しに話しかけてきた赤ちゃんの顔が見えた時の感動は言葉では言い表せないほどだった。
 だが、やっと会えたと思ったらすぐに引き離される。最初の一週間は、父親は新生児室のガラス越しに見ることしか出来ないのだ。勿論並んでいるどの子よりも自分の子供が一番可愛いと思ってしまうのは親ばかゆえか。
 思えばこの子がお腹に宿ってから生まれるまでの間は、自分の人生についての考えや気持ちを整理する期間でもあった。子供が出来るととても前向きになる。なんだか落ち着き、やる気とパワーが満ちあふれてくる。気のせいか運気もアップしたようで、仕事も次々に舞い込んでくる。妻も産休に入っていることもあり、はじめのうちは「自分が頑張って稼がなければ」とばかりに仕事を入れまくった。しかし、毎日帰りが遅いと夫婦仲もピリピリしてくる。家でケンカをすれば仕事にも響く。まさに悪循環だった。結局僕はお金を稼ぐよりも家でゆっくり過ごす時間を多く取ることにした。そのお陰ですごく幸せな出産を迎えることが出来た。赤ちゃんが父親に望むのは側にいてほしいということだけなのだと知った。
 退院してからの育児は大変だが、待ちに待っただけあってとても楽しいものだ。おむつを替える時はもちろん、まさかウンチの付いたおしめを洗っている時まで楽しいとは思ってもみなかった。毎日少しずつ顔も変わるし、喜びや驚きや新しい発見がある。まるで沢山のプレゼントの箱を一つ一つ開けているようだ。



| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:35 | - |
落ち穂8:『真実はどこに?』
琉球新報コラム 落ち穂
第八回 (07/4/17掲載分)
『真実はどこに?』

 戦後の日本の学校教育は、まず教科書の軍国主義的な記述を墨で塗りつぶすところから始まったという。最近教科書検定で沖縄戦についての内容から「日本軍が豪の中で沖縄住民に集団自決を強要した」という記述が削除されたという記事を読んだ。今度は僕らが小学校の時から教わってきたことが「やっぱり間違っていた」という風に変わってきている。
 「歴史は常に勝者によって作られる」という諺の通り、僕らが受けている教育は国の政治体制や利害の都合でころころ変わる。では普遍の真実はいったいどこにあるのか?
 僕が以前北京に留学していた時、向こうで仲良くなった日本人と歴史認識の話になった。彼は沖縄戦で日本軍が集団自決を指示するわけがない、まず証拠が無いと言った。僕が、沢山の生き残ったオバァ達がそう証言をしているよと答えると、彼はこう言った。「でもそのオバァ達の証言ってどれくらいの信憑性があるの?」
この言葉を聞いたとき、僕は頭をがーんと殴られた気がして、思わず怒りが込み上げた。彼の意見はこうだ。戦後の沖縄の「偏った」教育と新聞報道の影響でそういうことがあったと言う方が得だと思い込まされているだけだと。だが僕はこれまでに何度も戦争の時のことを語るオバァの涙を目にしてきた。そこには嘘も計算も無かったと思う。そこから感じた自分の気持ちはたったひとつ「真実」と言っていいものではないか。
 結局僕らはその時現場にいたわけではないから、今となっては本当のことはもう分からない。あの戦争は日本の侵略戦争だった、いや、アジアを解放する為の正義の戦いだった。それぞれの立場の言い分があり、見方を変えればどちらも「正しい」し、「間違っている」のである。
 正しいか間違っていたかという議論は感情的な対立しか生まない。そこからは平和は生まれない。だから今こそ僕は歴史を評価しないという態度が必要だと思う。肯定も否定もせず、事実は事実としてふまえた上で、これからどうしたらいいかを皆で議論していくべきだ。



| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:33 | - |
落ち穂7:『プロもアマくない!?』
琉球新報コラム 落ち穂
第七回 (07/4/3掲載分)
『プロもアマくない!?』

 普段野球は見ないが甲子園は好きだ。野球が好きという純粋な情熱だけでやっている美しさは感動を呼ぶ。何でも最初は「好き」から始まる。しかし「好き」を仕事にすることは至難の業でもある。お金にしないからこその良さ、というのもあるのだ。
 「こないだテレビ見たよ、頑張ってるね。いつメジャーデビューするの?」
音楽を続けていると、親戚や地元の同級生からよくこういう質問をされる。この場合のメジャーというのはつまりプロを指しており、早く音楽で成功するといいねという応援の言葉なので勿論嬉しい。
 しかしインディーズでもそれで食っている人たちは沢山居るし、やりたい音楽をやりたいようにやるにはむしろメジャーより都合がいい場合もある。実はどちらが良いとは一概に言えないのだ。
 お金を稼ぐ為ではなく、自分がやりたいことの為に自分のお金と時間を費やすのがインディーズである。自分達で営業をし、スケジュールを立て、ライブを企画し、自腹でスタジオを借り、CDを作る。大変だがやればやるだけ手応えがあるのですごく楽しい。
 一方、リスナーや広告代理店やレコード会社のニーズに応えて作品を作り、お金を生み出すのがプロである。当然のように売れる音楽を作ることも要求されてくる。大きなプロジェクトになると沢山の人が関わってくるので、自分の意見がそのまま通る訳ではない。その中で自分のやりたいこととの折り合いをつけながらいかに顧客を満足させられるかどうかが腕の見せ所で、これもまた楽しい。
 僕自身は音楽を仕事にするようになって三年目。この間色んな人と出会い、様々な現場を経験させてもらう中で、自分なりにプロの意識、美学、哲学などを学んできた。僕の場合アーティストとしての仕事以外に、プロデュースや楽曲提供などの裏方仕事もやっているので表現者と職人の両方の面白さがわかる。
 アートとビジネスのせめぎ合い。どちらも平等に素晴らしいし、やりがいがある。両方の良い面を取り入れながら自分の仕事スタイルを確立していけたらと思う。


| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:32 | - |
落ち穂6:『ありがとう、いただきます』
琉球新報コラム 落ち穂
第六回 (07/3/20掲載分)
『ありがとう、いただきます』

 先日テレビを見ていたら、弁当を食べながらそれに入っている食品添加物を全て当てるという芸当をやっている人が出てきた。すごいなぁと感心していると、その数日後たまたま誘われて行った「知っていますか?食品製造の裏舞台」という講演の講師としてその人が来ていたので驚いた。
 現在ヒットしている「食品の裏側」という本の著者で安部司先生という方らしい。深刻な問題だが多少毒も混ぜつつ面白おかしく話してくれた。
 ポイントは3つ。まずは私たちが普段どれほどの添加物を摂取しているかを知ること。次に何故それらが使われているかを知ることで本当に必要かどうかを考えること。そして一番大切なのは冷凍食品やお惣菜等の加工品に頼らず手間ひまをかけて料理を作る親の後ろ姿を見せることで、大切なことを沢山子供に伝えられるということ。つまり「食育」だ。
 私たちの暮らしはより便利で簡単な方へと流れて行くが、その分失っているものも多い。良いものを人間の手できちんと作ろうとすれば、時間も労力も相当かかる。しかしそれを機械に任せて大量生産してしまえばありがたみも大切さも湧かないだろう。僕も妻の祖母と同居しているが、朝6時から起きて作ってくれたみそ汁や、夜中帰りが遅い僕の為に作っておいてくれたチャンプルーを時間がないとかお腹がすいてないとか言って残す気にはなれない。
 要は作っている人の顔が見える、想像できることが大事なのだ。食べ物が僕らの口に入るまでには沢山の人が関わっている。育てる人、運ぶ人、売る人、料理する人、それら全ての人たちと僕たちの為に命を犠牲にしてくれている牛や豚や鶏や野菜やお米たちに感謝を込めての「いただきます」なのだ。
 子供の頃、母が作る食事はいつも玄米や煮物中心だった。今でこそスローフードやロハススタイルがブームになっているが、当時は他の子と同じ白いご飯やミートボールやチキンナゲットが食べたいと言って何度もケンカをしていた。今では自分でも玄米を炊くようになり、健康を気遣ってくれた母にとても感謝している。




| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:30 | - |
落ち穂5:『若者流・沖縄民謡の楽しみ方』
琉球新報コラム 落ち穂
第五回 (07/3/6掲載分)
『若者流・沖縄民謡の楽しみ方』

民謡が古いと思われていた時代はとうに過ぎた。今や沖縄民謡はカッコいい。僕の場合それに気付かせてくれたのは中学生の頃にヒットしたザ・ブームの島唄だった。三線をエレキ・ギターに置き換えてみた時、僕らはそのダイナミズムと熱量を現代のものとして感じる事が出来た。
 例えばマルタカレコードの音源を復刻したCD「オキナワ・スウィート・ガール・グループス」を手にとって勝手に想像してみる。フォーシスターズやでいご娘は当時バリバリのアイドル的存在で、男どもの憧れの的だっただろう。僕らが学生時代スピードやマックスにメロメロだったように、レコードのジャケットやポスターを部屋に大切に飾っていたに違いない。民謡とは今で言うポップスでありヒットソングである。流行についていけなければ学校での話題に乗り遅れるし、バラードからパーティーソングまでカラオケでカッコよく歌いこなせるレパートリーもほしい。それこそ毛遊びなんて今で言うクラブ遊びそのものだし、唄者が場の雰囲気を読みながら次々とパーティーをロックし、若者達はそこで酒を飲みながら踊り、ナンパに興じたのだろう。時代時代でスタイルやシチュエーションこそ変われど、僕らはやっぱり男と女ということだ。
 時代背景がチグハグではあるが、こういう風に現代に置き換えて考えていくと俄然民謡が面白く聞けるようになる。復刻盤を聞けば、青年時代の登川誠仁がどれだけスターでモテモテだったか想像に難くないし、マルタカ、マルテル、マルフク、ゴモン…数々のインディーズ・レーベルがしのぎを削っていた黄金時代はさぞ「アツかった」だろうなぁ。我如古より子さんや古謝美佐子さんは今でも絶品の「イイ女」だし、その立ち振る舞いから男のあしらい方まで、見れば見るほど艶っぽくてドキドキしてしまう。勿論現在進行形の民謡もカッコいいが、だからこそ僕は二度と戻れない「古き良き時代」に思いを馳せてみる。今日も昔のレコードの復刻盤を聞きながら、このひと達が若い頃にタイムスリップしてみたいなぁと夢想するのだ。



| 琉球新報コラム 落ち穂 | 01:27 | - |
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